「ありがとう」

 友人のブログに「ありがとう」の一説がありました。

 

 コメントさせて頂いたのですが、もう少し書き足したいと思い、同じお題を取り上げる事にしました。

 「ありがとう...」大切な言葉ですよね。この感謝の言葉ですが、自己啓発の為にだけ、自分の中にあるような錯覚を覚えることが有ります。恐らく、感謝を意識し始めた経緯が関係するのだとお思います。サラリーマン時代、仕事が上手く行かず、結果として周囲からも叩かれ、とても塞ぎ込んでいた時期がありました。丁度、中国に来る前後だったかと思います。今思えば、独りよがり過ぎた事が原因でした。

 状況を挽回したいと、手を伸ばしたのが自己啓発の本でした。色々な内容が有り、因果応報について書かれたものが有りました。「人の責任にしていても状況は変わらない。まずは、自分を改めよ。その時に一番良い言葉は“ありがとう”」だと。それをコツコツ続ける中で、確かに状況が好転したのです。今もそれは続けています。

 

 しかし、その「ありがとう」は、本当に感謝なのかと疑問が出て来た訳です。状況を変えたいから、自分が進歩発展したいからの「ありがとう」。これまでも周囲の人たちに本当に助けられてきました。感謝しています。それが、もしや違うのではと、自問自答してしまう瞬間が出て来たということです。そのせいか、自分自身の「我」を最近強く感じるようになりました。

 

 鶏が先か、卵が先かという話しなのかもしれませんが、もう一歩進んだ見方が出来るようになりたいと思います。ちゃんと心から「ありがとう」が言えるように。振り返り、見つめ直し、都度修正し、進んでいきましょう。