コラブロ17 「なぜ働くのか」

今週のコラブロは、masa3からのお題で「なぜ働くのか」
http://d.hatena.ne.jp/masa-masa-masa/20120527/1338130889

なぜ働くのでしょうか?

なぜでしょうか?

どうしてでしょう?

生活?

自己実現?

改めて考えるのもなんですが、「働」と言う漢字は、「人」が「動く」と書きます。


おぬしの働きには感謝しているぞ!
 = 「人=あなた」の「動きは私の意に沿う」ので感謝を表する。


働かんと今日の食いぶちはないぞ!
 = 「人=あなた」の「私の指示通りに動くことが十分で」飯を食わせてやろう。


自分の夢を実現する為に一生懸命に働く!
 = 「人=私」は、夢の実現の為に「会社/他者の意図に沿って動く。」


 こうして「働」という言葉の使い方を訳していると、「働」という漢字からは、人を動かす側からのレトリックを感じてしまいます。要するに、「人が動く」ではなく、「人を動かす」です。これは、ちょっと偏った見方かもしれませんね。けれど、「働く」という言葉の使い方には、「自分の意志に沿って動く」という意味を強く含んだ用例は少ないように思います。如何でしょうか。


 「自分の意志に沿って」ではないとすると、「何に沿って」なのでしょうか?少し脱線します。「人」は、「人と人とが寄り添っている状態=人間社会」とも分解訳することができます。ですから、「社会」が「動く」とも訳せるかもしれません。人は社会の構成要素ですから、構成要素が動いている事を働くと言います。「組織が良く働いている」や「組織が働いていない」も、こうして見るともう少し違った見方が出来るかもしれません。


 色々なものには、存在目的があります。時計には、時刻を刻むと言う目的。包丁には、食物を切ると言う目的。組織や社会にも目的があると思います。こうして考えてくると、「目的に沿って動く」ことが「働く」と考えられるようになってきました。ただし、「自分の為に」ではなく、「自分が構成要素として属している場」の為にでしょう。



 ここから先は、私も自分の「働く」を考えて行きたいと思います。

 何か答えが出た時には更新致しますね。