「夢」先週のお題

 先週のお代「夢」が、ここのところ頭から離れていない。

 色々な夢があるのだと思うけれど、日本を離れている日本人というアイデンティティーを持った一人の人として、一つ挙げておきたい「夢」がる。


 それは、単純に「誇れる日本という国がありつづけること。」


 まず、大切なのは、文化的に経済的に政治的、そして教育的に世界の中で独立していること。
トップであってもよいし、そうでなくても構わない。

 文化では、温故知新。日本は、非常に古い歴史と文化を持った国。せっかくだから、その長い歩みを常に新しいものへの転換し続けることをやめない。

 経済では、BRICsの台頭や少子化等の問題から、ランキングが落ちていくのはやもえない。けれど、諸外国の世話になるような真似だけはしてはいけない。重複した産業を削ぎ落し、新しく必要な産業を見付け、人物金をスムーズに移行することで、人々の生活にストレスが掛かりにくい社会を作り上げる。

 政治では、まず大人になること。諸外国との関係の中で自立し、国内の問題と外交を一緒くたにせず、明確に切り離し対処できること。

 最後に上記3点を実行できるような人を育てる為の教育を組み立て、継続的に充実させる。



 人それぞれ考え方はあると思うけれど、私には、このような国として存在していてほしい。
 そして、日本人はそれが出来る民族だと考えている。


 海外にいると、自分が日本人であるということを直に感じる。そして、素晴らしい国だと自画自賛もする。


 海外に出て約13年。出たときはバブル後で、それまで高度経済成長の陰に隠れていた色々な問題が表面に出てきていた。留学先の米国と比較して、よくダメダメだと思いもした。中国に来た9年前は、その勢いとスピードに気圧されて、もっと頑張らないとと歯がゆかった。


 けれど今、そう言った思いはない。13年前に出てきた問題は大きく改善している。もちろん、全てではないし、100%満足できる進歩かというと違うかもしれない。例えば、バリアフリー、ネット接続、電化製品の使いかって、JRと私鉄、差別、薬害、公害、資源。ありとあらゆる物が、確実に進歩している。一つ一つは小さな変化かもしれないけれど、たまに帰国する私にとっては、目を見張るばかり。


 日本と言う国は、既に高度に成長を遂げた国。だから、その歩みは、これから成長して来る国によりも遅くならざるを得ない。残念ながら体感はしにくいと思う。けれど、長い目で見れば大きな一歩を確実に踏んでいることを感じる。
 
 そして、その中から世界から見ても新しい、文化、経済、政治、教育が、今まさに爆発寸前のマグマのように吹き出そうとしていると確信している。

 
 私は性分で日本国外にいるが、一緒に歩んでいけるよう頑張りたい。