ちょっと良い話
移動が多い。
色々なところで
店を広げる。
2月かな。厦門の空港にある珈琲店で店を広げた。パソコンをだし、ノートを出し、資料をテーブルの上に出して、確か報告書を書き始めた。
無オーダーではいけないので、頼んだのはキリンビール。定時も過ぎているし、それが一番安い品物だから。ちなみに、コーヒー40元(600円)、ビール25元(370円)。
飛行機の待ち時間だから、30分もそうそうに報告書を書き上げ、急ぎゲートへと向かった。この時に違和感は特にない。しかし、上海に着き、鞄の中をまさぐると、何かが足りない。
いやいや、何かではなく、デジカメが無い。
愛機GR3がない。
明らかだった。「あの厦門飛行場の喫茶店だ。」報告書作成にカメラからの写真が必要だった。鞄から出して、データを移し替える。確かにその作業はやった。
喫茶店のソファー形状の座席は、黒だった。
カメラも黒だった。
で、諦めることにした。
ただ、次回出張の際に聞いてみよう、一応聞いてみよう。と自分に言い聞かせ、平静を保とうとした。いつまでもクヨクヨしていても仕方がない。
でね。
結局デジカメは戻ってきた。翌週、厦門出張が有り、その帰りに喫茶店に行き、聞いてみた。最初はないないと言わた。諦めて店を後にしすぐに、後ろから女の子が追いかけて来た。その手にはGR3が!
嬉しかった!失くした時と今さっき尋ねた時と2回諦めたのだから。謝謝を何回言ったことか。
それで、上海に戻る飛行機の中でカメラをオンにすると、添付の写真が写っていたわけ。そのカメラを持ってきてくれた女の子が。
ピースをした天使である。