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久しぶりに日本

 日本を離れてはや八年半。

 今年は職を変えたこともあって、大分日本にいる時間が長かった。その2011年も年末に差し掛かる。

 先月2回ほど日本に帰った。海外にいるせいか年初と比べて、日本の雰囲気が変わったことに気付く。せっかくの気付きなので、書き留めておきたい。


 立ち寄ったのは東京都大阪。

 東北大震災の影響も消え、以前とあまり変わらない明るい電飾があった。大被害となった海岸沿い以外の地域は、だいぶ普段の生活に戻ったと聞いた。もちろん大変な時勢は変わらないが、次のステージに上った感がある。

 おそらく普段を日本で過ごしていると気付かないかもしれないが、震災を後にして大分雰囲気が変わった。


 天井が抜けた感といったらよいだろうか。


 年初めに日本に戻った時、すべてが停滞していた。単純になにをしていいかわからない。これだけ発展した日本で何をすれば良いのか、生活の停滞はあるが、苦しいほどではない。不満はあるが、それをことさら大きく声を上げるほどではない。もともと、我慢強く辛抱強い、そして奥ゆかしい日本人である。敢えて声を上げることも気が引ける。

 しかし、滞留した水が淀み出ていく方向が見つからない。まんじりとしたもどかしさがあったように思う。


 その淀みに新しい水が流れ込んできた。


 あの大震災は、最悪の惨事以外の何物でもないが、日本中に“気付き”を与えてくれるきっかけではなかったか。

 誰もが何かをしなくてはと思った震災。それは、自分が「日本の為に出来ることは無いだろうか?」と思わせてくれた。何かが出来ることが分かり、停滞していたのは勘違いだったことが分かった。

 多くの人達が一歩を踏み出したのだと思う。その一歩が、街の雰囲気などを変えたのだと思う。


 自分もまた一歩を踏み出したいと思う。