タイトル:塵十

 ”塵十”は浮世から来ている造語です。そもそも、浮世という概念が好きなんですね。各々は実をもとにしているのだけれど、それを取り巻く環境や関係を見ると実ではない。
 好きだとは言うものので、そのままタイトルにつけるには、重いし、面白みもない。そこで、日中辞典を手に取りました。”浮世”を調べると”塵世”と出てきます。ああなるほどと、まずは納得です。塵のような世界、確かに浮世です。
 しかし、出て来た単語をそのままに使いたくありません。それに、”世”ですから、なにか大事に見えてしまいます。そこで単語の発音である”shi”を今度は中日辞典で調べていくと、十、識、勢、、、色々とそれなりな単語が見つかりました。
 その中の”十”が目に留まります。これなら、軽くて、シンプル。日本語の意味はと言うと、十分とありますが、完全なものといった意味も持ち合わせているそうです。塵が十集まって完全になる、だけどやっぱり塵は塵。

 ああ、いいじゃないですか、塵十:jingso。タイトル決定です。